3 少人数結婚式のメリットとデメリットとは?

一般に30人位までの、家族や親族仲の良い友人だけを招待した、ファミリー感のあるウェディングスタイルの少人数結婚式。

披露宴での演出などは控えめで、今までの結婚式のイメージとは異なるので、戸惑う人も多い。

カップルの事情によって、メリットを、デメリットと受け取る人もいるだろうし、特に魅力的だと感じない人もいるだろう。
人によって一長一短、様々だと思うが、特徴的な事をあげてみた。

少人数ウェディングのメリット

①やりたくない演出に無理にお金をかけなくて済む!

人数が多いなら、退屈させないプログラムは必要不可欠だが、少人数なら必要性は減る。

キャンドルサービスもお色直しもお金がかかる。スポットライトを浴びたり、パフォーマンス感が苦手な人は無理しなくていいし、節約にもなる!

ただ、少人数でもメリハリのついた会にした方が、思い出に残りやすい。
挨拶や歓談だけで間が持つか不安なら、
・アルバムをまわす
・テーブルをまわりお話して写真を撮る
・花嫁の手紙を入れる
など、両家の顔ぶれによって、会の内容を変えよう。

お金のかからない演出はけっこうあるので、それらを取り入れれば成功しやすい。

②家族、親族が置いてけぼりにならない!

通常なら、家族や身内は、会場の一番離れたテーブルに着席するが、少人数婚なら、距離が近い
一段高い高砂に新郎新婦が座るわけじゃないから、目線も一緒
会場に一体感がでそうだし、テーブル毎に盛り上がりの温度差が変わらなそうでいい。

結婚式・披露宴って、新郎新婦とゆっくり会話することは、なんだかはばかれる。
両親は、職場関係の方などへの挨拶回りでヘトヘト。
小さい頃から一緒だった家族や親戚は、一番遠くから空気のように余興を眺める。

それが、ちょっと寂しいと感じるなら、少人数婚であれば、両親や大事な人達と、コミュニケーションがとりやすく、全体的に和やかな雰囲気の時間が過ごせるだろう。

③準備が楽!

小規模であれば、全体的に、準備にかかる時間や労力は、当然少なくなる。

招待客の絞りこみ、招待状作成、席順決め、料理のアレルギーを確認して、引き出物の贈り分けをして・・・と、人数が多くなれば決めることは増え、仕事などで忙しい人には大変だ。

人数が少なければ、何か自作して持ち込むにしてもコンパクトだったり、少なくて済むので楽チン。作れるものは手作りすれば、節約にもなるのでGOOD。

④気が楽!

たくさんの人前に立つわけではないから、それだけで緊張度は減る

「絶対、痩せなくちゃ!」「今日1日失敗しちゃいけない!」とかのプレッシャーは和らぐ

式までの準備期間も喧嘩が減って、身内だけならリラックスして式を迎えられるだろうし、当日も楽しく過ごせそうな気はする。

ただ、あの非日常的な緊張感が、印象深かったり、感動的な一日を演出してくれるというのも一理あるとも思うので、フォーマル感にはこだわった方が、思い出に残りやすい一日になるとは思う。

⑤招待客の範囲に悩まなくていい!

結婚式に誰を招待するか考えるのは、楽しくもあり、気苦労もある。

「職場関係で苦手な人がいる」
「パートナーの値踏みをされそうで不快だ」
「後で呼んだ呼ばれてないと陰口言われそう」
など、面倒な事が予想されるなら、「身内だけで」「家族だけで」と括ってしまえば悩みは減る。

ゲストが多いと、来賓用の控室を用意したり、ウェルカムドリンクなどのオプション(追加料金)が必要になってくるし、ついつい見栄を張って余計な演出をやってみたり…と、気もお金も余分に使ってしまう。

友人や、仲のいい同僚などとお祝いをしたいなら、家族挙式後に結婚パーティーを行ったり、二部制ウェディングなどの方法もある。

 

二部制ウエディングとは?
一般的に、招待客を1部と2部に分け、一日に、同じ会場で、2回の披露宴パーティーを行うウェディングスタイルのことを指す。(別日にしたり、別会場にしてもよい)
挙式後、まずは、1部として、身内だけのフォーマルな披露宴(食事会)を行う。その後、2部は、仕事関係者や友人とのカジュアルな雰囲気のパーティーにする、などのパターンがある。(「挙式+披露宴+披露宴」の順番などは固定ではなく、組み合わせは変えられる)

⑥節約したいならコストダウンしやすい!

結婚式の費用は、一定ではない。

人気のないシーズン、避けられがちな仏滅、マイナーな平日や夕方などに結婚式を行うと、値引プランがあったり、たくさんの特典が付いてたりして、結果的にコストが抑えられる。
多くの招待客がいる場合、変則的な日程は難しいが、身内だけなら理解を得やすい

また、挙式日を半年以内や3ヶ月以内にすると、割引が適用されたりもする。
大人数では準備期間が短いのは苦しいが、少人数であれば調整は比較的可能になる。

会場の空きを狙うので、人気の日取りは埋まってるかもしれないが、質を落とさずに低予算で式が挙げられるのはウレシイ。

⑦自分達の意見が通りやすい!

どんなウェディングスタイルにするか2人の希望があるなら、少人数だと融通がきき、通りやすい

シンプルな式をすることもできるし、自分のこだわりポイントを優先させ、そこにお金をかけることもできる。
料理メインで会場選びをしてもいいし、人前式をチョイスしたり、自分達にあう式を作りやすいのも少人数の魅力。

 

少人数ウェディングのデメリット

①大きな式場では少人数に不向きなとこがある!

大規模な式場では、「最少適用人数が30名や40名から」となっていたり、取り扱ってない所もある。

それに、広いチャペルに、豪華なバンケット。
そこに少人数だと、ガランとした寂しげな印象になりがち。
逆に贅沢な気分ともいえるが、大きなゲストハウスなどでは、少人数向けの会場がなかったり、割高になってしまう場合もあるので注意しよう。

②プリンセス気分は低め!

少人数ウェディングの場合、大掛かりな演出は少ない
スポットライトや、カメラのフラッシュを浴びる見せ場はあまりなく、主役度数は低い

ホテルの個室やレストランなどでは、テーブル・椅子と、壁とのスペースが意外と狭いことが多い。テーブルラウンドをするなら広がりすぎのスカートや、トレーン(スカートの裾)が長いドレスは、重いし動きづらい。
会場の広さに、ドレスの広がりを合わせたほうがよく、ボリュームがあるドレスは選べないかもしれない。

物足りないと感じるなら、ケーキ入刀やキャンドルリレーなどの演出を一つでも取り入れれば、華やかさは増す。

③年配の方の理解が得られるか不安!

「結婚式=ホテルでの披露宴」をセットで考えてる人は、やっぱり多い。

親族だけのホテル会食のつもりでも、「ホテル=披露宴」のイメージで、何かしらの演出を期待されてる年配のおじ様おば様方には、「物足りない」と感じるかもしれない。
2人の両親も例外ではないはず。

お互いの両親にも、OK貰ってから準備を始めること。
親族には、事前に、「人数や規模・お食事会である旨」を、しっかりと伝えといた方が失敗は少ない。

④招待しなかった人達へのフォローで二度手間!

身内だけの挙式にしたはいいが、招待しなかった親族、仕事関係の方、友人達への、報告や挨拶で、新たに頭を悩ますカップル。

お祝いをいただいた方への、お返し(結婚内祝い)。
「常識がない」とか「式を楽しみにしていた」とか、付き合いのある親戚のお宅に、挨拶回りすることになった。
など、結局二度手間になる可能性もある。

大規模に式を挙げた方が、やっぱりまだ確実でスタンダード。
社会的評価が上がるかもしれないし、報告、紹介、お礼の全てが一日で終わるので楽な面もある。事前に確認してから、ふさわしい方を選ぼう。

別の日に、会食やウェディングパーティーをするのは大変そうなら、家族挙式後の結婚パーティーや、二部制ウェディングなどのスタイルもある。

⑤イメージが湧きづらく、正解がわからなくて不安!

友人の「家族ウェディング」に出席することがないから、経験がなく、前例を知らない
人数や雰囲気によってパターンがそれぞれだから、雛型がない
あの、”晩餐会スタイル”のホスト役を、自分たちがやるリアルなイメージがわかない
とりあえず進行が謎だし、「盛り上がるか」などの不安要素がある。

司会や演出のない、シンプルなお食事会タイプの場合、「さて本日は~」と、こちら側から、挨拶を切り出し、進行していく形でないと進まない。
「仕切り上手か」「盛り上げ役はいるか」「みんな話し好きか」、それぞれの家族・親族の人柄・関係性によって段取り・内容を変えていく必要がある。

不安ならば、披露宴のように進行してもいいが、部屋の音響照明設備や、会場の方針で無理なとこもあるので、事前に確認しよう。

⑥少人数だからと言って決して節約になるわけじゃない!

少人数ウェディングは、会場に支払う合計額は確かに少なくなるが、それが節約につながるとは限らない。
現実的には、ご祝儀代も少なくなるので、自分達の負担額が増えることもある。

挙式料・会場費・衣装代・写真撮影代などの費用は「固定費」と呼ばれ、人数の増減に関係なく必ず必要になってくるもの。ドレスもメイクアップもただじゃない。そうなると「やっぱりみんな呼べばよかったかも…」なんて後悔しかねない。

大規模な式場などでは、大人数向けな設備などから、思った以上に固定費がかかることもある。
少人数婚に優しい式場を選んだり、大人数向けのオプションやグレードアップを控えるなど、少人数ならではの、お金の使いどころが節約のカギだろう。

 

まとめ

「家族中心の報告を兼ねたシンプルな食事会で充分!」という人なら、少人数の結婚式での恩恵を感じやすい。

しかし、「年配の人に失礼のないよう、間違いのない従来通りの挙式・披露宴で確実に成功したい!」という人には食事会スタイルは不安で、デメリットが多く感じるかもしれない。

 

少人数ウェディングの場合、自分達の目的をハッキリさせ、コンセプトに合った式場選びを心がければメリットを活かしやすいだろう。
事前の下調べをしたり、多少の工夫や配慮を加えることで不安要素に対処し、デメリットを解消しよう。

 

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